【遺ラスト】モニター第5弾
5年経ってむしろ喪失感が強くなってきたというお姉様(故人のお母様)の心情を受けてのご依頼でしたが、積極的に制作に参加していただくのは難しい状況だったようで、じっくりと時間をかけながら制作いたしました。
納品後のアンケートより
(資料のご準備について)
結局、私の手持ちの、子供時代、数年前、遺影の写真のみしかない状態で作成していただいて、ご苦労おかけしました。
(制作期間中について)姉に伝えて、イラストに入れて欲しい要素を尋ねたときには、思い出しながらあれこれ話してくれました。でもその後結局写真を探してはもらえなかったので、故人の親にとっては、向き合うことにはまだ難しいのかなと思いました。姉に遺ラストを渡すことができました。甥が好きだったたくさんのものに囲まれた様子を喜んでいました。姉に見せるかも迷った時期もありましたが、プレゼントできてよかったです。義兄は、こんな方法があるのだなぁと驚いて、書き込まれている1つ1つのものに、甥の思い出を浮かべている様子でした。
(まわりの反応について)
親がわが子に先立たれる悲しみというのは、子供が親を送るのとはまた別の、深い傷が残るものなんだろうなあということを痛感した制作でした。遺ラストがそういうものを少しでも癒すことができる存在になればいいのですが……
というわけで、昨年から続けてまいりました「遺ラスト」のモニター企画は全て納品まで終えることができました。いろいろな家族が、いろいろな事情で、いろいろな死を迎えているのだなあと、しみじみと思いました。
今後も、そんないろいろな事情に寄り添いながら、ライフワーク的にじっくりとこの「遺ラスト」を続けていきたいと思っておりますので、興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。
遺ラスト(http://e-last.com/)
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