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【遺ラスト】モニター第1弾



 2010年に突然亡くなられたお兄様の遺ラストを妹様からご依頼いただきました。

 好きなものをため込み、部屋の床が抜けそうだったというお兄様。そんな愛着のある品々を車に詰め込み、愛用していた「踊る大捜査線」の青島刑事 のコートのレプリカを羽織って、「じゃ、行ってくる」と飄々とした性格のお兄様らしい旅立ちの姿を描いてみました。道の先には、ひと足先に亡くなったワン ちゃんも入れています。

 納品後のアンケートより
(制作期間中、精神的に負担がかかることなどはありませんでしたか?)
ありませんでした、むしろ楽しかったです。

依頼を決意した時に、にぎりこぷしさまが主に制作されているウェルカムボードのように、見た人が笑顔になれるようなもの、故人の霊前に来ていただいた方が「そうそう、こんな表情してたよね。こういうの好きだったよね!」と思い返せるようなものを描いてもらおう、と思ったので。

亡くなってすぐでしたら精神的に辛かったかもしれませんが、没後3年が経ち気持ちの整理がついていたことが大きかったかもしれません。
 
(完成した遺ラストをみて)
時が経ち、悲しみが癒えるにしたがって故人の記憶も色が薄くなってきていました。そんな中、色鮮やかな、生前のいいところを詰め込んだ完成した遺ラストを見て、PCの画面越しでしたが、泣きました。嬉しい、とか悲しいとかではなく、ただただ「おかえりなさい、また会えたね。」そう、感じました。
 
今回の依頼について、母には内緒で進めていまして、完成した遺ラスト(額縁に入った状態のもの)を見せた瞬間、声もなく号泣していました。

高齢ということもありイラストと言うものに理解が薄かったのですが、デフォルメされた似顔絵だけど事務的に作られた遺影よりもずっと本人らしくていい、と喜んでくれました。

遺影は通夜までの時間の無い中で選んだものでしたし、引き伸ばしているので荒い仕上がりでしたから、細部にまでこだわった遺ラストの方が綺麗でいい、と好評でした。

 引き続き、遺ラストのモニターを募集しております。詳細は以下のページをご覧ください。

 遺ラスト・モニター募集のお知らせ
├ 遺ラスト | 2013.09.10 Tuesday 09:59 | -