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山山山滝海海海(前編)

  2011年8月13日「山山山」と8月14日「那智の滝」のひとゴマ+(プラス)です。2回に分けてお送りします。

 昨年、バイクでキャンプツーリングをした高野山以南の山深い南紀の道々を改めて走りたいと、一泊二日でまた出かけてきた。1日目は、前回時間の都合で実現できなかった、高野山から龍神方面を回って熊野本宮へ向かうルートをとることができた。2日目は、どうせなら海沿いも走りたいと、新宮から白浜あたりまでをぐるりとまわり、山も海も堪能した旅となった。



 というわけで、まずは1日目の模様を。

 3時起床。まだ暗くてよくわからないけど、天気はどうやらよさそう。前日分の絵日記を描いてアップしてから、荷物の整理。テントと寝袋はすでに昨夜のうちにバイクにくくりつけてある。あとは大きめのリュックに着替えを詰めたら準備完了だ。

 6時、リュックをバイクにくくりつけ、サイドバッグに雨具を放り込んで、なにか忘れてる気がするけど、まあなんとかなるだろ、いざ出発。国道371号でちゃちゃっと橋本まで。上着を羽織っていても早朝の山道は冷える。

 7時半、コンビニで缶コーヒー(ホット)と今夜の酒の肴、明日の朝食用のパンを調達。コーヒーをすすりつつ、改めて地図でルートを確認してから、国道370号で高野山へのぼる。

  8時、まずは金剛峰寺の門をくぐる。賽銭を出そうとポケットに手をつっこむと……ない。いつも小銭入れを入れている右前のポケットには、バイクのキーしか入っていない。左前はハンカチ、左右の後ろポケットはカラ……。ウェストポーチにもティッシュと明日のぶんのコンタクトレンズ、折り畳んだ地図しか入っていない。どうやらコンビニに寄ったときに落としたようだ。

 改めて右前のポケットに手を入れバイクのキーを取り出すと、ポケットの内布が表に飛び出した。なるほど、このカーゴパンツはポケットに手をつっこみなにかを取り出すとこうなる性質があるようだ。つまり、コンビニを出発する際、右前のポケットに入れたバイクのキーを取り出したときに、内布とともに小銭入れも外に飛び出したと。



  幸い免許証なども入ったメインの財布ほうは、ボタンつきのカーゴポケットに入れていたので無事だった。こっちがなくなっていたら、キャンプツーリングどころか、ここから家に帰ることもままならなかっただろう。わずか数百円の出費でこの旅にのぞむ心構えのスキを鋭くついてくれたのだから、ラッキーだったと思ったほうがいい。さすが高野山である。というわけで、賽銭はできなかったが、金剛峰寺にしっかりと感謝の思いを伝え、図々しくも旅の安全も願っておいた。

 9時、続いて奥の院へ向かう。巨木の立ち並ぶ参道には、織田信長や豊臣秀吉、明智光秀、伊達政宗、武田信玄、上杉謙信、その他もろもろ有名武将の墓やさまざまな会社の供養塔が立ち並ぶ。シロアリ駆除の業界団体が建てたしろあり供養塔とかね。奥まで進むと、即身成仏した空海がいまも瞑想を続けているという御廟。写真撮影は不可ですので、ぜひ一度お訪ねください。

 10時、いよいよここからは高野龍神スカイライン(国道 371号)で山道を攻めて参ります。「龍神」という地名にはいかにも秘境めいた響きがある。木々がうっそうと茂る獣道のような道を想像していたのだが、いざ走ってみると道はあまりにもきれいで、ジャングルめいた雰囲気は皆無。昨年走った国道168号が車がすれ違うのもままならないような道だっただけに、それ以上の過酷さを覚悟していたのだが、まったくもって快適。いまは無料であるが、もともとは有料道路として整備され、全線において2車線が確保されている快適道路なのである。



 まあ秘境感には欠けるが、標高1000メートルの尾根を進む道を走るのはじつに気分がいい。道もすいていて、ときおりものすごいスピードで追い抜いていくリッターバイクに度肝を抜かれつつ、山並みを横目に眺めながらのんびり気楽に走れる。

 10時半、そんなこんなで、ほどなく護摩壇山(ごまだんざん)。ごまさんタワー(展望台)はメンテナンス中でのぼれず、ならば頂上へ登って山並みをスケッチしてやろうと、護摩壇山頂をめざす。



 10分ほどで到着するも、



 びっくりするほどの無展望に意地になり、展望のよい場所を求めてあたりをフラフラ、ようやくきれいな山並みを臨める場所を見つけ、スケッチ。



 12時、ごまさんタワーに戻り、2階の食堂で「きじ丼」を食う。キジはこのあたりの名物のようだが、食べた感じは鶏と区別つかず……。

 あとは、キャンプを張る予定の熊野本宮までひた走るのみである。ややしばらく走ると龍神。



  龍神から十津川に抜ける、日本三大酷道とも呼ばれる国道425号は落石のため通行止めとのこと。そのまま371号を進み、水上栃谷トンネルを抜けて国道 311号へ。この道は熊野古道の中辺路(なかへち)にあたるが、道自体はやはり2車線でよく整備されている。快適すぎて、予定よりだいぶん早く本宮に着いてしまいそうなので、できるだけ寄り道していくことに。

 13時、福定の大銀杏。



 秋にはきれいそう。

 14時、名水百選のひとつ、野中の清水。



 飲んでみたら、ぬるかったです。
 
 14時半、寄り道の効果もなく、早々と本宮到着。ほどなく目星をつけていたキャンプ場に着くが、なんかイマイチ。時間もあることだし、いろいろ回ってみることにする。まずは、熊野本宮大社を参拝。

 熊野信仰のシンボルでもある八咫烏(やたがらす)は、日本サッカー協会のシンボルマークにも使われているということもあり、境内には「なでしこジャパン」のユニフォームや澤選手の写真などが飾られていた。

 つづいて、水害で流される前に熊野本宮大社があった大斎原(おおゆのはら)もブラブラ。



 鳥居がでかい! けど、あとは特になにも……。

 バイクにまたがり、湯の峰温泉のほうへまわってみる。



 こういう温泉街の雰囲気はいいなあ。一度、こういうところに泊まってみたい。

 つづいて、川湯温泉のほうへ。こちらにもキャンプ場があるがすごい混雑ぶり。川遊びするこどもたちがなんとも気持ちよさそうだが、この混雑に加わるのはちょっと……。

  というわけで、昨年も泊まったキャンプ場へ向かうことにする。やや料金が高いせいか、熊野本宮大社のすぐそばなのにずいぶん空いている。ここのいいところは、敷地内に入り放題の温泉があること。しかも、昨年はリニューアル中だったキャンプサイト横の温泉が使えるようになっていた。そうとわかっていれば、はじめから迷わずこっちに来てたのに。

 熊野本宮 わくわくの郷

 16時、キャンプ場に入りテントを張る。



 すぐに温泉で汗を流したいところだが、そうなるとビールを飲んでしまい出かけられなくなるので、先に食事をすますためバイクにまたがる。

 ふだん食べない昼食もとったしということで、結局土産物屋でビールと肴だけ買ってキャンプ場に戻る。冷えてるうちにビールを一杯。あー、うまい。ビールをもう一杯。あー、やっぱりうまい。



 腹も落ち着いたので、いよいよ風呂。硫黄の香り高い熱い湯につかる。おお、これはなかなか本格的な温泉だ。続いて、露天湯に移る。こっちはさらりとしたぬるい湯。これはなんぼでも浸かっていられる。30分ほど半身浴して疲れを癒す。

 上がってビール。自販機があるので、冷え冷え。1本飲んだら、露天風呂につかる。上がってビール。露天風呂。上がってビール。露天風呂……いったい何度繰り返しただろう。まったく至福のひとときである。

 そんなこんなでしたたかに酔い、おそらく20時すぎ、就寝。



 そういえば、歯を磨くのを忘れた。いや、そもそもハブラシを持ってくるのを忘れたのだった。(後編へ続く
ひとゴマ+(プラス) | 2011.08.30 Tuesday 08:44 | comments(4)
コメント
ツーリングネタ、いいですねー。
2011/08/30 9:47 AM | y12c
ソロツーリング、いいですね〜
僕もバイク復活させたいなぁ・・・
嫁が反対するのでアレなんですけど。

和歌山出身ですが
このルートのツーリングしたことない・・・

ぷしさんにとっては「温泉」と「冷え冷えビール」はセットみたいだから無理かもしれませんが、龍神もなかなかの温泉地なので(先刻ご承知かな)途中で入ってもよかったかもしれませんね。
2011/08/30 10:52 AM | MARK_M
故郷の名前が出てきたのでつい初コメです(笑)
龍神温泉は三大美人の湯ですので、次回は奥様とお子様もご一緒にどうでしょうか^^
2011/08/30 9:29 PM | まる
龍神までのルートは車でも楽々いけそうなので、家族で行くのもいいかも。紅葉の季節とかよさそうだけど、混むのかな?
2011/08/31 10:22 AM | にぎりこぷし